人造皮革と本革だと、本革のほうがいいの?

財布の使われる革の種類は大きく分けて人造皮革と本革の2種類があります。

まず、人造皮革とは、布地をベースに、その上から合成樹脂を塗り、表面層のみを天然の革に似せた合成皮革と、マイクロファイバーの布地に合成樹脂を含浸(もしくは塗布)させた人工皮革の総称で、ざっくり言うと人が造った革です。

一方、牛・羊など動物の天然由来の革全般を本革と呼びます。

人造皮革と本革の特徴の違い

1番の違いは経年「劣化」か経年「変化」であるかでしょう。

本革は使い込めば使い込むほど味が出てくるアイテムで、使っているうちにいい具合にヘタってきて色にムラやツヤが出てきます。
本来であればマイナス要素なはずなんですが、革の場合はむしろそれが良しとされていますので、劣化ではなく経年変化(エイジング)と呼ばれます。
そして革はきちんと手入れをすれば一生使えるとも言われていますので、現在では本革の方が人気があるようです。

しかし、本革の方が良いかというと必ずしもそういうわけではありません。

それは人造皮革が水に強いということ。

というのも、本革の大敵は水や湿気です。本革だと雨に濡れたまま放置すると変なシミができてしまうこともあります。
しかし、人造皮革であれば水を弾くのでサッと拭きとるだけで問題なく、天気を気にせずにガンガン使えます。
さらに、人造皮革は本革特融の個体差がないので、品質が均一であることも良い点です。もちろん安価なのも良い点です。

この記事では誤解を招くことの多い人造皮革にクローズアップして紹介しましたが、人造皮革を選ぶか本革を選ぶかは結局の所好みや目的によって変わってきますので、ご自身の好きな革を選びましょう。